BGM入りです。 music by Sora Aonami  

心の青空

人を見る目

忘れられない夕焼け

●心の青空●

日本は、今少しずつ梅雨明けしはじめているところでしょうか。

蒸し暑いことでしょうね。ほんとに、私達はお天気で気分が落ち込んだり、やけにう

かれたりします。あなたは、どんな気候のところで暮らしているのでしょうか?

私が高校生くらいの時、まさにお天気といっしょに性格が激変していたように思い

ます。私は北陸生まれですから、一年のうちかなりの月日が曇りか雨か雪でした。

とくに冬の朝は7時でも8時でも真昼でも、ものすごく暗いのです。重くたれこめた

雲がどよ〜んとしたムードをかもし出しています。室内は暗くて朝から電気をつけ

なければなりません。そんな中で仕度をして学校に出かけるのは学生にとって、い

や、大人にとってもなんだかパワーのいることです。

そして、人いきれで充満した暗い蛍光灯のともったバスに乗って学校へ行く。

考えただけでも、気持ちがへこみます。

道路はそこらじゅう、冷たくべちゃべちゃと解けた雪でいっぱいでした。

そんな中で生活していると、毎日、天気予報にくぎづけになってしまうのも

わかっていただけるかと思います。

* * * * * * * 

さて、今の私はどうかというと以前ほどは天気を気にしなくなっていることに気がつ

きました。天気予報は、どうでもいいといった感じです。どうしてでしょうか。

私には、28歳の時に出会ったヨーガの先生がいました。

カナダに来るまで、約10年ほど指導していただきました。

この先生は、今でもほんもののヨーガ行者のような生き方をされています。

ある時、<こんなお天気は、もういやです〜>と言っている私に、

その先生はこんな風におっしゃいました。

<みんなの心の中には、まっ青な青空が広がっているんだよ。

その青空を人は自分で覆い隠しているのです。

そして、意識を常にその明るく晴れたすばらしい青空に向けて生きていれば、

自分の周りにどんなことが起こっていようとも、

まったく左右されなくて済むのです。>と。

そうなんですね。同じ真っ暗なお天気の日でも、みてみると、まったく気にしていな

い人、すごく気にしている人とさまざまです。

その先生の言葉を聞いてから、少しずつ<お天気にいちいちそんなに影響を受け

る必要はないんだ。外の天気よりも心の中の天気がすべてを決めているんだ。>

という考え方になりました。

* * * * * * * 

人の心を重くしているものは、なんだと思いますか?

たいていそれは、心配、恐れ、悲しみ、ねたみ、うらみなどの思いなのですね。

それが少ない人ほど、幸せそうに生きています。

先日、近所の5歳くらいの少女に道で出会いました。

その子は、なんとも楽しそうに、にこにこ顔で歌をうたいながら

ゆっくり自転車に乗って去っていきました。

前に食料品店で会った時も一人で楽しそうに話したり、歌ったりしながらパパのそ

ばにいました。まるで、天使を見たような気がして、ハッとしました。

この少女のように、ただその瞬間を楽しむことにエネルギーを注いでいられたら

どんなにいつもハッピーなことでしょうか。

この子はいつも、心の青空の中に住んでいるのです。

* * * * * * * 

あなたの心の中の青空。そこをいつもみつめましょう。

あなた自身で、心に青空なんてあると思えなくても、実際に私達の体は光からでき

ているのです。明るくさわやかな輝くようなエネルギーがかならずあなたの中にもあ

ります。どんなに人にいじわるしてしまっていても、むすっとしていても、人を傷つけ

る言葉を吐いてしまっていても、反抗していてもあなたは、ほんとうは光の存在で

す。今、この瞬間も......

そして、いつまでもいつまでも........

(2000.7.21)

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人を見る目

あなたは、自分には<人を見る目>があると思いますか?

でも、<人を見る目>っていったい何がものさしになっているのでしょう?

今の世の中では、仕事の能率が良くテキパキとこなせる人や、売上のあがる人、

目立つ人なんかが、<できる人><あの人はすごい>という風に考える場合が多

いような気がします。私も20代の時は、まさにそんな人がかっこよくて人に尊敬さ

れるのだと思い込んでいました。だから、自分でもそんなタイプの人になろうとして

いたように思います。

私は、20代後半に、ある大手の会社の企画制作部で働いていました。

そこでも、みんな仕事の出来る人に一目置くというようなムードがありました。

みんな若かったからなおさらでしょうね。

そんな中に、30代後半くらいの新しい男の人が配属されてきました。その人はとて

も腰が低く、人の上に立ってやろうとか、私が年上なんだから私の言うことを聞き

なさいとか、そういうような所はみじんもない穏やかな人でした。

ところが、日がたつにつれて、この人は仕事がうまく出来ないというようなレッテル

が貼られ始めたようなのです。この人は一生懸命にやっているのですが、うまくい

かなかったり、ミスがしばしば起きたりして、そのうち私には、彼が管理者から煙た

がられていることがなんとなく態度でわかりました。

でも、ある日のことです。

この人が毎朝誰よりも早く出社してみんなの散らかった机の上をていねいにぞうき

んで拭き、そして、始業までの間にも自分の仕事の遅れを取り戻すべく、がんばっ

ていたという事実を知りました。うまく仕事をこなして、みんなにちやほやされてい

い気になっていた自分に比べてこの人は!.....私は目のさめるような想いがしまし

た。

また、最初は何をしているんだろう?と思っていたのですが、実はこの人は、昼食

時にも箸をつける前に、ほんの数十秒の間胸の前で手を組み、神にこの日の食

べ物を与えて下さったことを感謝する祈りをささげていたのです。まわりに人がい

ようと気にせず、かかさず祈ってから食べていました。彼はクリスチャンでもあった

のです。私はこの姿にもなぜか心を打たれました。

そして、しばらくしてこの人は他の会社に移ることになりました。

この人のささやかなお別れ会も終わろうとしている時、私はこの人のそばに行き、

<私は、あなたは本当に立派な人だと思っています。どうか、これからもがんばっ

て下さい。>と伝えました。

すると、彼は

<ありがとう。でも、私はあなたがほんとにいい仕事が出来てすごいな、うらやまし

いなと思っていましたよ。>と言ったのです!

ああ、この人はこんな生意気な態度で仕事をしていた私のことをも、素直な目で見

てそんな風にとってくれていたのかと思うと、泣きそうになりました。そんなことない

んです!あなたこそが真にすばらしい人なんですよ!と心の中で言いながらその

会の場所を去りました。ほんとに、心から祈りながら.....

* * * * * * * *

ちょっと長くなりますが、もう一人の光の人のことをお話しします。

私は時々この田舎町から1時間離れた都会、エドモントンに買い物に行くのです

が、ある日、都会の真中の自然食料品店に入ろうと歩いていくとその店の前のちょ

っと脇の路上で一人の中年の男の人が、道行く人に物を乞うていました。

たいてい物乞いをしている人々の目は、まったく光のない無表情な悲しそうな顔を

している人が多いのに、この人の顔はなぜか幸福感でいっぱいできらきらと輝いて

いました。もちろん、よくは覚えていないのですが着ているものはやはりもう汚れて

黒くなってしまったものだったと思います。

一瞬その人と目が合いました。

その人は、ニコニコしながら小銭をもらうための紙コップを私の前にそっと差し出し

ました。でも、私はいつものようにちょっと笑いながら手を振って、<ごめんなさい。

あげられないんです。>という態度を取りながら食品店に入っていこうとしました。

その時です。

私の背後から<Have a nice afternoon!>(いい午後を過ごしてください!)と、

明るい声で彼は言ったのです!

彼は物を乞うているのにもかかわらず、道行く人に笑顔を投げかけ、そして去る人

にまで心の何かを与えようとしてくれている.....

私はその後も、この人のことが頭から離れませんでした。

こんな人を見たのは始めてでした。

この人のこともあなたにずっと前からお話ししたかったのです。

ありがとう。やっと、今日、このすばらしい人達のことを伝えることが出来ました。

* * * * * * * * 

人を見る時、心の目で見たいですね。心の目で感じたいですね。

表面だけでは、なにも見えてきませんものね。

あなたのまわりに、少しみんなの歩調についていけない人がいたら

その人こそ、光の人なのです。

大事なことを体じゅうで、存在じゅうで、私達に教えてくれるためにいてくれる人で

す。そして、もしあなた自身が、他のみんなのようにうまくいかなくてちょっと落ち込

んでいるとしたら....

あなたがその光の人なのです。

大事な大事な存在です。

元気を出してください.....

(2000.7.29)

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忘れられない夕焼け

あなたにも、きっと何回か忘れられない夕焼けの思い出があることでしょう。

私にとって最高の夕焼け....今までに5回くらいはあったと思います。

でも、その中でもとくになんとも言えない感覚が残ったものがあったのです。

今日は、その日のことをお話ししましょう。

私は数年前まで、6年ほど、毎年冬になると数ヶ月間タイで暮らすということをやっ

ていました。もちろん、格安航空券です。荷物をバックパックに詰めてかつぎ、泊ま

る所もホテルなどではありません。小さな島へ行き、海辺のバンガローで泊まるの

です。それぞれ1戸建ての、ベッド1つでいっぱいになる小さなバンガローは、その

当時で1泊たったの320円くらいでしたから、2〜3か月は、楽に滞在出来たのも

わかっていただけるかと思います。でも、ホテルよりもずっとずっと、地元の人と共

に暮らしその国らしさを味わうことが出来るので私はその方が好きでした。

私は、あるタイの家族ととても気が合い、3年ほど同じ島へ行き、同じバンガローを

借りて滞在しました。

*〜*〜*〜*〜*

ある年のことです。

この年、とくに長く滞在する人が多く、イギリス、オランダ、フランス、ドイツ、アメリ

カ、カナダ、オーストリア、韓国、日本、そしてタイのご家族。

いろんな国の人達が集まって2〜3か月いっしょに暮らすという状態になりました。

食事時にレストランで集まったり、昼間なんとなく出てきてぼーっといっしょに海をな

がめたりビーチバレーをしたり、誕生日を祝ったり楽器を奏であったりしてほんとに

パラダイスそのものでした。

ほんとに、誰もが穏やかな表情をしていました。

2〜3か月もすると、みんなもう家族のようにお互いのことを分かり合えるようにな

っていきました。

そして....ある日の夕暮れ。

食事を済ませてバンガローでぼーっとしていると、隣のバンガローのアメリカから

の旅人、黒人のケビンが

<すばらしい夕焼けだよ!みんな出てきて見てるからおいでよ!>と呼びに来てく

れました。ビーチに出ていくと、ほんとにそれは表現のしようがないくらいの美しい

夕焼けが空いっぱいに広がっていました。いつもこのビーチで見られる夕焼けは

すばらしかったのですが、特にこの日のものはすごかったのです。

みんな、わらわらとレストランのまわりのビーチに出てきて、静かに空をながめてい

ます。オーストリアから来ているヘルガが、このレストランのタイ人の幼い女の子を

自分もぴょんぴょんはねながら遊んであげています。ヘルガは、いつも本当に愛の

人でした。汗が出るのも気にかけず、その子が喜ぶあいだじゅうずっと遊んであげ

ていました。すぐそばでは、昨夜とうとう恋人どうしになったばかりのドイツ人のカレ

ンとフランスから来たアレンが、お互いいとおしそうに頬を寄せ合っています。

愛し合うということは、こんなにもお互いをいとおしむことだったんだ....なんて、美し

いんだろう....なんてすばらしいんだろう...

そう思わずにはいられませんでした。

その二人はにこにこしながら夕日の中で見つめ合っていました。

そして、しばらくすると....なんと夕焼けとは反対側の空に今度は大きな虹がかかり

始めたのです!みんな<わあ.....>とただただ、その夕焼けと虹を味わっていま

す。こんなのは、私も見たことはありませんでした。誰も言葉をはこうとはしませ

ん。ただただ静かにながめています。

いろんな国の人、いろんな年齢の人がひとつになって...

大きなひとつの家族のように....

その時私には、本当の<平和>をかいま見たような気がしたのです。

...国や見た目の差別もなく、みんながお互いを想いあっている.....

人を傷つけようとする者や自分だけ目立とうとする者はひとりもなく、

穏やかな心でみんなであるがままに仲良く暮らしている....

地上の大きな家族....

*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*

なによりも、本当の平和は人の心の中にあるのです。

あなたの心の中が常に穏やかな状態でいられるようになった時

あなたは何にもまして、平和運動を実行していることになるのです。

あなたが、人のことを非難しているその心の質は、戦争を起こしている人の心の質

と同質なのです。ただ、規模が大きいか小さいかだけの違いです。

ひとりひとりの心が変わっていくと、時間、空間、物質を超えてその波動は広がっ

ていきます。お互いを傷つける言葉や態度、武器はもう十分人類は体験してきまし

た。なぜ、人は競争するのでしょうか?

なぜ、人はほかよりも多く持とうとするのでしょうか?

幼い子供でさえ、おやつをひとりじめして食べる喜びよりも、

分け合っていっしょに食べる喜びの方が大きいことを知っています。

でもいつかきっと、人類が大きく目覚める日が必ず来ると信じています。

(2000.8.06)

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